神田研究室

神田 幸治 准教授 (Kanda, Koji)

神田研究室の研究分野は、知覚・認知に関わる人間の諸行動を解明する実験心理学及び人間工学です。
研究の守備範囲は広く、産業場面の労働災害や日常生活上におけるヒューマンエラーの研究、歩行者行動や自動車運転中の音声情報提示に関する安全性問題等の交通心理学研究、ディスプレイ情報の認知に関するインタフェイス研究、防災や自然災害時の人間行動の研究、注意や記憶のメカニズムに関する基礎的研究など、フィールドを固定することなく様々なテーマに取り組んでいます。
心理学実験的手法を駆使して、産業場面や生活上の問題を解決するための知見やモデルを提供することが、当研究室の目標です。

研究室の学生による紹介

神田研のゼミは、各学生が進めている研究発表会と英語論文講読会の週に2回あります。
研究テーマは各自で自由に決めることができます。日常生活や社会における人間の心理や行動のメカニズムを、実験データに基づいて追求することを目的として活動しています。研究室内は落ち着いた雰囲気で、個人専用の机、椅子、パソコンなどがあります。また、ソファベッドがあり休憩を取るのに最適です。研究室の人間は皆非常に明るく、何でも話しやすい雰囲気があります。またOBとの交流会が定期的に設けられており、様々な立場の人の話を聞くことができます。研究指導時、神田先生からはその場に応じた適切な指示をいただけます。普段は優しく気さくで、学生からも話しかけやすい先生です。

高校生・受験生の皆さんへ

知覚・認知にかかわる人間の行動について研究しています

ディスプレイ作業は、どのようにしたら負担が少なく効率よく行なえるでしょうか。携帯電話使用中の自動車運転は、はたして安全といえるでしょうか。日頃のうっかりミスを防ぐための手だてには、何があるでしょうか。そのような、人間の知覚や認知(知的活動のしくみ)に関わる心理学、安全の問題や機器の使いやすさなどに関わる人間工学をフィールドにして、神田研究室は活動しています。

このような問題を扱う際には、問題を解決するための最適な方法を編み出すのはもちろんのこと、「なぜその行動が生じるのか」「どうしてその方法がベストなのか」という本質的な背景要因をも考えなければなりません。ですから、これらの様々な問題を通して、心理学の立場から基本的な人間の行動のしくみを知ったり、さらに新しい理論を発見することが重要となります。

工学部でありながら、実験室や現場での心理学実験を通して、産業場面や日常生活の人間の行動を探究しようと、当研究室では日々チャレンジしています。