鷲見研究室

鷲見 克典 教授 (Sumi, Katsunori)

鷲見研究室では、人間と多様なシステムとのよりよい関係づくりを目標に、人間の心理/行動を対象として必要な知識を探究しています。
また、心理学的なアプローチによって、マネジメント要素としての”ひと”の問題の解決を目指しています。現在の主な研究対象は、心理的ストレスのプロセス、日常生活の問題解決におけるスキルとやる気、人と仕事との心理的なかかわり、生活領域の間のインター フェイス、人間関係における援助のやりとり、「わたし」と人間関係のあり方、パーソナリティと社会的適応の関係、ポジティヴな心理とウェルビーイング、 ジェンダー・アイデンティティが健康におよぼす影響、社会的認知における批判的思考のあり方、日本と欧米の文化的差異と適応、日本人の集団におけるリー ダーシップ、Webサイトを中心とした情報源の評価、語学学習における目標とモチベーションです。

研究室の学生による紹介

Mくん  男 22歳 愛知県立半田高校出身

鷲見研のゼミは、先生が行うゼミと院生が中心となって行うゼミがそれぞれ週1回ずつあり、各自が読んだ文献をまとめて、考察した結果をプリントして発表します。
天気のいい日には近くの鶴舞公園でゼミをすることもあり、楽しく学習に取り組んでいます。研究テーマは学生が自分で選ぶので、研究へのモチベーションはみんな高いです。また興味のある事柄について学べるので、楽しく研究を進めることができます。研究の方法は被験者を使った質問紙調査や実験が中心です。ちなみに僕は日常的な行動の要因になっている心理について勉強しています。ゼミ室は長机とイス、1人1台のパソコン、ソファー、本が置いてあるだけで、すっきりと片付いていて、過ごしやすいです。
また、OB、先輩、後輩のつながりも深く、BBQ、懇親会などを行い、何でも話しやすい雰囲気がある、明るくてとてもいいゼミです。鷲見先生は研究指導をしっかりして下さいます。ゼミは厳しいときもありますが。普段はよく冗談を言う面白い先生です。10月5日の先生の誕生日には、みんなでケーキでお祝いするのが恒例です。

高校生・受験生の皆さんへ

システムをマネジメントする人間のこころを科学しています

しあわせで快適な毎日を過ごしたい ── 誰もがもっている願いです。
この願いを実現するために、私たちの生活を支えている産業、組織、経営、ものづくりなどの多様な “社会のシステム” を、うまく “マネジメント” (設計、運用、評価、改善) していく必要があります。
そのためには社会のシステムの構成要素であり、マネジメントの対象・資源、そして担い手でもある “ひと” の こころ と 行動 の理解が不可欠です。
鷲見研究室では、社会のシステムと “ひと” の 『しあわせな関係』 を築き、育むために、人間の心理・行動について研究を進めています。
たとえば、マネジメントに携わる人々の“幸福感”はどうやって高められ、“ストレス”はどうすれば解決できるのか? ものづくりのシステムを支える従業員の“仕事との心理的かかわ り” はどのようなものか? 経営システムの中で働く人々の “人間関係” “コミュニケーション” をより良くし、“ワークライフバランス” を実現するにはどうするか? マネジメントにおける “モチベーション” を維持し、スムーズに “日常の問題解決” をするにはどうするか?
こうした幅広いこころの問題とその解決を心理学的な視点から探究しています。