中出 康一 教授 (Nakade, Koichi)
世の中には、通信システム、生産システム、計算機システム、交通システムなど、様々なシステムが存在します。中出研究室の研究領域である“オペレーションズ・リサーチ”(OR)は、このようなシステムを効率的に運用するために、システムを数理モデル化し、解析を行うものです。
中出研究室では、特に、待ち行列理論、確率過程などの理論を用いて、主に生産・物流・在庫システムを確率モデルとして定式化し、作業待ち時間、スループット、在庫量などの解析やシステムの最適化に関する研究を行っています。
また、生産ラインにおける作業者の配置、勤務表作成など様々な問題について、準最適 なスケジュールを求めるアルゴリズムに関する研究も行っています。
研究室の学生による紹介
Hくん 男 22歳 私立東海高校(愛知県)出身
中出研のゼミは、週1~2回あり、確率論やC言語とアルゴリズム、スケジューリングなどを勉強します。自分が担当したところを発表しながら進めていきます。
研究分野は、待ち行列理論や確率論を用いた生産システム解析、スケジューリングなどで、自分が興味をそそられたテーマを研究することができます。
研究室は、冷蔵庫、コンロ、流し台完備で、三人掛け皮調ソファーもあり、一人一人に勉強机とパソコンが与えられます。自由気ままな雰囲気で居心地はかなりよいです。
中出先生は、頭の回転がとても速い先生ですが、角のない接しやすい感じの先生です。
高校生・受験生の皆さんへ
数学を用いてシステムの効率化を図る研究を行っています
中出研究室の研究分野はオペレーションズ・リサーチ(OR)です。ORは、生産、通信、交通などのシステムを数学を用いて分析し、効率的にする手法です。
例えば高校の時間割は、さまざまな条件をもとに組まれています。クラス単位で一週間に国語が5回が必要、先生が同じ時間には1つの授業しか担当できない、音楽教室は同じ時間には1つのクラスだけといった条件など。これらの条件をすべてのクラスでみたした時間割を短時間で組む手法にORが用いられます。
別の例として、切符売り場を考えましょう。以前は一つの窓口に一列ずつに並んでいましたが、前の人が切符を買うのに手間がかかると他の列が先にはけてしまい、待ち時間に不公平感がでます。最近では、一列に並んで待つ所が増えました。先に来た人が先に窓口に並ぶことができるため、客の待ち時間の効率化が図 れます。この待ち時間の分析にもORが用いられます。
問題を見つけ、数学を用いて解決するのがORです。