荒川 雅裕 教授 (Arakawa, Masahiro)
本研究室では、生産システムに関する新しい方法論や情報システムの開発を研究の対象としています。生産システムに現れる複雑な現象に対して、知能工学に基づく様々な分析・解析手法を用いるとともに、処理の自動化や担当者を支援するシステム開発などにより問題解決を行っています。このような理由から、広範囲にわたる生産システム分野の問題(製品設計開発、製造工程での計画立案、在庫管理や配送計画など) の分析や解析に焦点を当てており、アルゴリズム(プログラム)の開発、数理モデルの構築、オブジェクト指向に基づく情報システムの開発などの情報技術を駆使して、より実践的で価値のある方法の提案や支援システムの開発を行っています。
高校生・受験生の皆さんへ
生産システムに対する新しい方法論や情報システムの開発について研究しています
現在、国内の製造業においては海外企業の製品に押され、売上げや利益が成長期に比べて大きく落ち込んでいます。これは、単に海外の労働力や資源が安価なだけではなく、顧客の要求に基づく製品開発や企業の固有の技術を利用した製品製造、製品を一早く市場に供給するなどの対策が十分できていないことが要因に挙げられます。このため、従来からの製品品質の向上や生産効率化のみでは十分な競争力があるとは言えず、戦略的な視点で論理的に生産システムをマネジメントできる人材が必要となってきます。本研究室では、生産システム全般の複雑な問題に対し,知能工学に基づく様々な分析・解析手法を用いて新しい問題解決の方法や支援システムの開発を研究対象としています。このため、学生はアルゴリズムやオブジェクト指向による情報システムの開発などの情報技術と先端の生産システムの知識を学習し、卒業後は生産分野で戦略的視点を持った技術者となるよう研究を進めています。